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採卵後Day6胚盤胞であっても形態良好胚であれば良好な妊娠率を期待できる

年次大会 一般演題

2018年度 年次大会-一般演題 | 学術集会 - 一般演題(口頭発表)

発表者 : 坂井 和貴,大内 茉湖,松本 綾香,庵原 聖未,長谷川 麻理,須賀 真美,
鵜久森 夏世,兵頭 慎治,伊木 朱有美,鍋田 基生

Abstract

目的:かつては新鮮胚移植が一般的であったが、現在は凍結胚盤胞移植が移植の半数以上の割合に増えてきた。その際、凍結胚盤胞移植において採卵後6日目に胚盤胞に至った胚を移植した場合は、5日目胚盤胞に至った胚を移植する場合と比較して妊娠率が低下するというという報告がある。採卵後Day6胚盤胞であっても形態が良好であれば十分な妊娠率が期待できるか検証した。

方法:2016年7月から2018年3月に患者同意のもと凍結単一胚盤胞移植を行った471周期を対象とした。移植はホルモン補充周期もしくは自然周期下に行った。至った胚盤胞の日数にかかわらず、ホルモン補充周期では黄体ホルモン投与より5日後に、自然周期では排卵から5日後に移植した。融解した胚盤胞はLaser Assisted Hatchingを併用し透明帯を30%開孔して移植した。形態良好胚盤胞はGardner分類において3BB以上の胚と定義した。統計にはFisher’s exact testを用いた。

結果:5日目胚盤胞を移植した場合、妊娠率は50.6%(199/393)であった。6日目胚盤胞を移植した場合、妊娠率は25.6%(20/78)であった。5日目胚盤胞を移植した場合は6日目胚盤胞を移植した場合と比較して妊娠率が有意に高かった。形態良好胚盤胞を移植できた周期は対象周期全体の56.1%(264周期)であった。5日目の形態良好胚盤胞は移植244周期のうち135例(妊娠率55.3%)で妊娠が確認された。6日目の形態良好胚盤胞は移植20周期のうち10例(妊娠率50.0%)で妊娠が確認された。この両群に有意差は見られなかった。

考察:胚盤胞のうち採卵後6日目で得られた胚盤胞では形態良好胚は25.6%(20/78)であり、採卵後5日目の胚盤胞では形態良好胚は62.1%(244/393)で比較して少なかった。しかしながら6日目胚盤胞に至った胚であっても形態良好胚盤胞であれば5日目に至った形態良好胚盤胞を移植した場合と同程度の妊娠率を得ることができた。かつて新鮮胚盤胞移植では5日目の胚盤胞と比較して6日目胚盤胞の妊娠率が低かったことはImplantation Windowが採卵6日後では適してなかったと考えられる。

結語:採卵後Day6胚盤胞であっても形態良好胚であれば良好な妊娠率を期待できる

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