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胚盤胞のグレードと発生段階が臨床妊娠率と流産率に与える影響について

学会誌掲載論文

Vol21-1

著者 : 魏 興強、古橋孝祐、辻優大、岩﨑利郎、伊藤宏一、水澤友利、松本由紀子、苔口昭次、塩谷雅英

Abstract

Gardner分類法は多くの施設で胚盤胞の評価法として用いられている。しかし、胚盤胞の発生段階、内細胞塊、栄養外胚葉の中でどの因子が臨床妊娠率・流産率へ与える影響が大きいかはまだ明らかでない。そこで、当院にて2011年1月~2016年12月に単一凍結融解胚盤胞移植を行った10,893周期を検討対象とした。採卵後5日目の凍結時の胚盤胞を発生段階別にグレード1~4に分類し、内細胞塊と栄養外胚葉をA、B、Cに分類し、臨床妊娠率・流産率を検討したので報告する。発生段階別ではG1~4の順に、内細胞塊及び栄養外胚葉別では共にC、B、Aの順に臨床妊娠率が高率となった。また、流産率においては内細胞塊間で差を認めなかったが、栄養外胚葉別ではCを含んだ際に最も流産率が高率となった。個々の胚において胚盤胞の発生段階や、内細胞塊及び栄養外胚葉のグレードを加味した上で移植胚を選択していくことが重要であると考えられた。

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