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加湿型培養器と比較した無加湿型培養器の有用性の検討

学会誌掲載論文

Vol22-2

著者 : 山上 一樹,古橋 孝祐,岩﨑 利郎,伊藤 宏一,水澤 友利,松本 由紀子, 苔口 昭次,塩谷 雅英

英ウィメンズクリニック 〒 650-0021 兵庫県神戸市中央区三宮町 1 丁目 1-2 三宮セントラルビル

Abstract

培養器には加湿型と無加湿型が存在するが,それぞれの特性や実際の成績を比較した報告は多 くはない.本研究では始めに加湿型および無加湿型培養器における培養成績および妊娠成績を比較した. 加湿群(2PN=268個)と無加湿群(2PN=265個)の間で,分割率,良好分割率,継続培養胚当たりの胚盤 胞発生率,胚盤胞当たりの良好胚盤胞率,化学妊娠率,臨床妊娠率および流産率に有意な差は認められな かった.続いて,2群における経日的浸透圧変動を比較した.加湿群の浸透圧は分注後0日目から6日目 まで有意な変動は認められなかった一方で,無加湿群では分注後4日目,5日目にかけて経日的な浸透圧 の上昇が認められた.以上のことから,無加湿型培養器では培養液浸透圧の上昇が認められたものの,培 養成績および妊娠成績に影響せず,加湿型同様に培養に使用可能であることが示唆された.

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