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卵巣予備能低下症例に対する同一周期 2 回採卵の有用性と課題

学会誌掲載論文

Vol23-2

著者 : 勝 佳奈子1 ,中岡 義晴1 ,森本 義晴2

1 IVF なんばクリニック 〒 550-0015 大阪府大阪市西区南堀江 1-17-28
2 HORAC グランフロント大阪クリニック 〒 530-0011 大阪府大阪市北区大深町 3-1 グランフロント大阪タワー B15F

Abstract

卵巣予備能低下症例のART治療は1回の採卵で獲得できる卵子数が少なく,数周期にわたり採卵を実施している症例も多い.このような症例に対して同一周期に2回卵巣刺激および採卵をおこなう Double Stimulation(Duo Stim)を実施し,その有用性を検討した.58周期でDuo Stimを実施し,卵胞期・ 黄体期ともに採卵まで至った症例は40周期であった.採卵数は黄体期で有意に多かったが,卵子成熟率 や受精率は両群で差は認めなかった.卵胞期10例,黄体期8例で成熟卵の獲得に至らず,トリガーの選択 や黄体期卵巣刺激の管理など課題もみられたが,65%の症例でDuo Stimにより1周期1回採卵と同等 かそれ以上の卵子・胚の獲得に至っており,Duo Stimは卵巣予備能低下症例のART治療において,その成績を向上しTime-To-Live Birthを短縮するための有益な選択肢の一つになると考える

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