論文詳細ページ

Piezo – ICSI の当院における運用方法と 手技を習得していく中で感じたこと

小熊惇平

2020年度 年次大会-講演抄録 | 日本臨床エンブリオロジスト学会「Piezo-ICSI の今後の展開と有用性」

学会講師 : 小熊惇平

Abstract

Piezo – ICSIは従来の方法に比べて,受精率,胚盤 胞発生率の向上が数多く報告されている.また,習 得までに比較的時間がかからないことや手技の統一 が容易であり,複数の培養士でICSIを施行しても安定した培養成績を維持することができる.これらの理由からPiezo – ICSIを導入している施設が増えてき ている.

当院のPiezo – ICSIの導入は2015年12月であり, 当初から全てのICSI症例に対してPiezo – ICSIを施行 している.2台のPiezoを設置することで,機器に不 具合が起きた場合は早急に対処できるよう準備を整 えている.私は2016年に入職し, 2年後に初めて ICSIを施行した.よって私はPiezoしかICSIを行ったことがない.日本臨床エンブリオロジスト学会で 初めて参加したワークショップはConventional – ICSI 初級ではなくPiezo – ICSI初級から参加させていただ いた.しかし,当時はConventional – ICSIを習得してからのPiezo – ICSIという流れが一般的であったため, マニュピレーターが上手く扱えない私に講師の先生は困惑されていた.その後手技を習得し,日本臨床 エンブリオロジストの認定資格試験はPiezo – ICSIの手技動画で合格させていただいた.

幸運だったのは2016 〜 2019年は多くの学会で Piezo – ICSIのワークショップを行っており,Piezo ICSIの第一線で活躍される先生方の技術と知識を学 べたことである.施設毎に少しずつ異なる精子不動化から精子注入までの方法を知ることでPiezo – ICSI の発展と可能性を肌で感じることができた.  今後,私のようなPiezo – ICSIのみを行う世代(Piezo – ICSI世代)はPiezo – ICSIの発展に伴い増加すると考える.Piezo – ICSI世代がどのようにトレーニングを 積み,どのような課題をクリアできたら臨床へと進むことができるのか,ステップアップのためのマニュアル作りが重要と考える.

当院におけるPiezo – ICSIの運用方法と一緒に,私 が手技を習得していく中で感じたことを発表したい.

ページ先頭