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採卵時卵胞径の違いによる胚発生能について  

年次大会 一般演題

2018年度 年次大会-一般演題 | 学術集会 - 一般演題(口頭発表)

発表者 : 奥原彩也香 小熊惇平 加藤泰宏 佐藤渚 小川奈津 野尻由香 松浦大創 野村昌男 古井憲司

Abstract

目的

小卵胞から採取した卵子の多くは未成熟卵子であるが、その中の一部は成熟した卵子も含まれることが知られている。そこで、採卵時卵胞径別に、大卵胞、中卵胞、小卵胞に分類し、採取できた卵子の採取率、成熟率、未熟率、変性率、受精率、胚盤胞発生率、良好胚盤胞発生率を比較し、今後の採卵時における小卵胞採取の意義を検討した。

 

方法

2018年3月~8月に採卵を行った208症例を対象とした。採卵施行時、卵胞径が18mm以上を大卵胞、12mm~18mm未満を中卵胞、12mm未満を小卵胞とした。各卵胞から得られた卵子に体外受精または顕微授精を施行し、個別に培養し、各群における採取率、成熟率、未熟率、変性率、受精率、胚盤胞発生率、良好胚盤胞発生率を比較した。

 

結果

大卵胞・中卵胞・小卵胞各々の採取率は、77.3%、66.8%、43.0%成熟率は、75.1%、64.4%、35.8%未熟率は、5.7%、24.2%、52.6% 変性率は、19.2%、11.5%、11.6%であった。大卵胞・中卵胞・小卵胞各々の受精率は81.7%、79.9%、74.2% 胚盤胞発生率は49.4%、34.9%、24.7% 良好胚盤胞発生率は39.0%、25.6%、21.9%であった。

 

考察

小卵胞由来の卵子は大卵胞・中卵胞由来の卵子に比べ、採取率、成熟率、受精率は有意に低下したが、小卵胞から採取できた成熟卵子は中卵胞由来の成熟卵子と比較して胚盤胞の発生に有意な差を認めなかった。よって、12mm未満の小卵胞も可能な限り採取する意義があることが示唆された。

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