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当院における癒着胎盤の危険因子の検討

学会誌掲載論文

Vol22-1

著者 : 山田 聡, 塩谷雅英

英ウィメンズクリニック

Abstract

本邦では単一胚移植の普及と凍結、融解胚移植の割合が高くなったことと前後して、自然妊娠に比べ胎盤異常形成による産科合併症が増加している。本研究では分娩前には予測困難なことが多い癒着胎盤の発生率および危険因子、予測因子を2011〜2017年の当院におけるART症例の癒着胎盤症例から後方視的に検討した。癒着胎盤の発生率は1.46%と自然妊娠に比べ高く、特に新鮮胚移植より凍結胚移植で有意に高かった(p=0.013)。さらにホルモン補充周期移植の発生率が自然周期移植より有意に高く危険因子と考えられた(p=0.012)。癒着群ではE2値が移植前で高値、妊娠初期で低値を示し、P4は移植時のみ低値と有意差を認めたため、さらに症例を積み重ね、これらの予測因子から、ホルモン補充周期でより安全な妊娠管理が出来るようE2、P4の“a safety window”を設定する必要があると考えられた。

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