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凍結前の胞胚腔収縮の確認は胚盤胞選択の評価因子となる

学会誌掲載論文

Vol23-2

著者 : 柴田 美智子1,中野 達也1,佐藤 学1,中岡 義晴1,森本 義晴2

1 IVF なんばクリニック 〒 550-0015 大阪府大阪市西区南堀江 1-17-28
2 HORAC グランフロント大阪クリニック 〒 530-0011 大阪府大阪市北区大深町 3-1 グランフロント大阪タワー B15F

Abstract

胚盤胞において胞胚腔の収縮回数が増えるほど凍結融解胚の着床能が低下する。収縮回数を確認するには経時的観察が必要だが,できない場合は収縮回数の評価が不可能である.そこで収縮回数の代 わりとなる指標として,凍結時の観察画像のみで胞胚腔収縮の有無を確認し,移植予後を予測できるか後方視的に検討した.凍結前の胞胚腔の収縮の有無を確認し,拡張群と収縮群に分け妊娠率・流産率を比較したところ,拡張群で有意に妊娠率が高かった(p<0.01).さらに胚齢別,栄養外胚葉のグレード別,拡張 ステージ別に分けて比較したところ5日目胚で拡張群の妊娠率が高く(p<0.01),BL4で拡張群の妊娠 率が高かった(p<0.05).以上から凍結時の胞胚腔収縮の有無は胚盤胞選択の指標の一つとして有用であ る可能性があり,収縮が見られる場合は胚盤胞のTEグレード,拡張ステージに関わらず優先順位は下げ る必要があると考えられる.

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